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大会速報/大会レポート

[words/photo: 卓球王国]

2011年世界卓球選手権ロッテルダム大会速報

2011年5月8日〜15日、「世界卓球選手権ロッテルダム大会」速報!

ロッテルダム(オランダ)
日本
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05月16日(月) 6時53分

これでiruiruの世界戦速報を終わります!

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■世界選手権ロッテルダム大会のメダリスト一覧

〈男子シングルス〉
1位:張継科(中国)
2位:王皓(中国)
3位:馬龍(中国)、ボル(ドイツ)

〈女子シングルス〉
1位:丁寧(中国)
2位:李暁霞(中国)
3位:郭躍(中国)、劉詩ウェン(中国)

〈男子ダブルス〉
1位:馬龍/許シン(中国)
2位:馬琳/陳杞(中国)
3位:王皓/張継科(中国)、鄭栄植/金ミン鉐(韓国)

〈女子ダブルス〉
1位:李暁霞/郭躍(中国)
2位:郭炎/丁寧(中国)
3位:金キョン娥/朴美英(韓国)、帖雅娜/姜華君(香港)

〈混合ダブルス〉
1位:張超/曹臻(中国)
2位:ハオ帥/木子(中国)
3位:岸川聖也/福原愛(日本)、張ユク/姜華君(香港)

これでiruiruの世界戦速報を終わります。速報をご覧いただいた皆様、誤字・脱字も多々あったかと思いますが、ご容赦ください。
東日本大震災という未曾有の大災害を乗り越えようと、未来へ一歩ずつ歩みを進めている日本。2014年の世界団体選手権東京大会で、「日本の底力」を世界に発信しましょう!

05月15日(日) 23時37分

新チャンピオン張継科、前王者の王皓を打ち倒す

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張継科はシングルス初出場初優勝

7回目のチャンピオンシップポイントで優勝を決め、フロアに大の字

挽回した王皓だが、2連覇ならず

女子ダブルス2連覇の郭躍/李暁霞

●男子シングルス決勝
張継科(中国) 10、7、-6、-9、5、12 王皓(中国)

 まさに力で相手をねじ伏せるような優勝だった。得意のバックハンドは台上でも、中陣からでも強烈なボールを放つ。加えて、フォアハンドが安定とパワーを備え、ボル、王皓という強打者をパワーでねじふせた優勝だった。2年前の世界チャンピオンの王皓に対し、スタートから攻撃の手をゆるめない張継科。2-2と追いつかれるも、臆することなく攻めのプレーをゆるめない。まさに、このレベルでは紙一重の差で決まる。6ゲーム目で10-5とマッチポイントを奪いながら、勝利の女神は張継科にわずかないたずらを課した。10-10と王皓が追いつき、流れは前チャンピオンに。しかし、最後は14-12と7回目のマッチポイントを張継科がものにして、新チャンピオンの誕生となり、王皓に続き、五輪への切符を確実にした。

●女子ダブルス決勝
郭躍/李暁霞(中国) 8、5、11、8 郭炎/丁寧

女子ダブルスは郭躍/李暁霞が2連覇。ともにシングルスでは優勝に手が届かなかったが、ペアを組むとさすがは中国女子のエースダブルス。両ハンドで重いドライブを放つ李暁霞と、前陣でのすばやいフットワークで打球点の高いフォア強打を放つ郭躍のコンビネーションで、郭炎/丁寧を破った。
郭炎/丁寧は2大会連続の準優勝。ともに実力は折り紙付きだが、ダブルスになるとややプレーが単調になる傾向があるようだ。


05月15日(日) 19時38分

男子単決勝は王皓対張継科

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馬龍、王皓に競り負ける

ボルは張継科の攻撃力の前に沈黙

 大会最終日、男子の準決勝と決勝が行われる。最初の試合で世界ランキング1位の王皓が同5位の馬龍に打ち勝った。世界の卓球は強烈なスピンと多彩な回転とコース取りの応酬だ。

 第2試合は世界ランキング2位のボルと世界ランキング3位の張継科の対戦。1ゲーム目、ボルは好調、ゲーム先取。もちろんオランダでは圧倒的にボルの背中に声援が飛んで盛り上がっている。しかし、続く2,3ゲーム目を張継科が奪い返した。ボールの力が明らかにボルのそれをしのいでいる。4ゲーム目は出足2-1から一気に8本連取し10-1と突き離した、ゲームを3-1にして張継科は勝利に王手をかけた。
5ゲーム目、出足でボルは4-0とリードを奪う。しかし、調子に乗る張のボールは力がある。ラリーになってボルが下がったら不利だ。4-3となる。張のカウンターが決まり4-4と追いつき、張の3球目攻撃で5-4とひっくり返し、ここでボルがタイムアウト。6-5、7-5張がリードを広げる。8-5,ボルのループをカウンターで狙う張、9-5、9-6で中国がタイムアウト。9-7、9-8、ボルがジリジリ差を詰める。9-9にしてボルがサービスだ。会場全体がボルを押している。10-9で張がマッチポイント。最後は張のバックハンドがボルのフォアを襲い、11-9で張の勝利。
 決勝は王皓と張継科の対決となった。ボルのメダルは銅で終わった。
● 男子シングルス準決勝
王皓(中国) 7,-9、-7、10、7,9 馬龍(中国)
張継科(中国)-7,5,3、3、9  ボル(ドイツ)



05月15日(日) 17時06分

5月15日のタイムテーブル

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★5月15日のタイムテーブル

●男子シングルス準決勝
10:30(日本時間17:30) 王皓(中国) vs 馬龍(中国)
11:15(日本時間18:15) ボル(ドイツ) vs 張継科(中国)

●女子ダブルス決勝
14:00(日本時間21:00)  郭躍/李暁霞(中国) vs 丁寧/郭炎(中国)

●男子シングルス決勝
15:00(日本時間22:00)

ロッテルダム大会の残り4試合。男子シングルスチャンピオンは果たして…?

左写真:シングルス初出場で準決勝まで勝ち上がった張継科。無心の攻めを貫けるか?

05月15日(日) 2時38分

男子ダブルス決勝は馬龍/許シンが優勝!

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●男子ダブルス決勝
馬龍/許シン(中国) 3、8、-4、4、7 馬琳/陳杞(中国)

男子ダブルス優勝は馬龍/許シンの若手ペア。豊富な運動量でラリー戦を制した。04年アテネ五輪、07年世界選手権で優勝した馬琳/陳杞は、陳杞にややミスが多く、2大会ぶり2度目の優勝ならず。

ベテラン馬琳は、男子シングルスベスト8、男子ダブルス銀メダルでロッテルダム大会を終えた。97年マンチェスター大会から出場してきた世界選手権も、今大会が最後となる可能性が高い。台上に飛び込むフリック強打の決定率は相変わらずだったが、ラリー戦に持ち込まれるとミスが出た。

05月15日(日) 2時34分

丁寧、女子シングルス初優勝。李暁霞は2回目の決勝も夢かなわず

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●女子シングルス決勝
丁寧(中国) 10、11、9、-8、-8、7 李暁霞(中国)

 丁寧が先輩の李暁霞を下し、初優勝!序盤で優勢に試合を進めた丁寧は中盤に李に捕まった。しかし、6ゲーム目0-5とリードされてからカムバック。徐々に追い上げ、7-7から一気に突き放した。20歳、歓喜の初優勝だった。

 「とてもうれしい。モスクワでのつらい敗戦後に、自分をどうやって奮い立たせるかが課題だった。あの時は自分が今この場にいるなんて想像もできなかった。5ゲーム目もリードして、6ゲーム目は0-5となって、苦しい展開だった。ものすごいハイレベルな戦いだったと思うし、激しい試合の流れについていくこともできた。李暁霞は世界のベストな選手であることに違いないが、今日の私の出来が良かった。
 
 どのくらいこのタイトルを待っていたか? とても長い間待っていた。子どもの頃から世界選手権と五輪のチャンピオンになることが長い間の夢だったけど、今はその夢が叶った。まず両親に電話をしたい。私は同じ北京代表の張怡寧をひとつのモデルとして練習してきたし、そのことが自分の助けになったと思っている。まだまだ自分は改良するべきことは多い。たとえば、決勝で3-1とリードしたあとに相手が立ち直り、そこから崩れたが、そういう厳しい状況での戦い方などを克服することも覚えていかなくてはいけない」

05月15日(日) 0時07分

世界代表のボル、中国の陳杞を倒し、優勝へ近づく

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 ドイツのボルは両ハンドのカウンターで陳杞を厳しく攻め、付け入る隙を与えなかった。ボルが世界選手権のシングルスでメダルを獲ったのは初めて。30歳の彼にとって、優勝を狙うラストチャンスかもしれない今大会、明日は張継科との準決勝が待っている。一気に優勝を狙うボルがオランダの会場を熱くさせている。

●男子シングルス準々決勝
王皓(中国) 5,7,5,6  水谷
馬龍(中国) 5,9,4,-4,7  馬琳(中国)
張継科(中国)9,-7,―8、9,6,7 王励勤(中国)
ボル(ドイツ) 5,-5、6、7,3 陳杞(中国)


05月14日(土) 22時05分

水谷ベスト8で終わる「王皓のチキータが嫌だった」

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 準々決勝の水谷の相手は世界ランキング1位の王皓。水谷は最後まで王皓のチキータ、バックハンドドライブに苦しみ、勝機を見いだせなかった。
 水谷のコメント「かなり対策は立ててきたけど、それ以上に相手のボールの質が厳しかった。ラリーになったらもっとバックを振ってくると思ったら、フォアで動いてきて、バックに詰められた。そこで盛り返せば良かったけど、そこで良いプレーができなかった。成長しなければいけないし、技術とか戦術があると思うけど、今回は試合ができたことが大きな経験になった。 
 王皓のボールは回転量がすごく多い。あれだけ回転の多いボールを打たれると、カウンターが難しい。ブロックしても連打されてしまうので、何もすることがなくなる。最後は守って守ってという展開にするしかない。序盤、サービスを出して攻めることはできたけど、カウンターもされた。積極的に攻めたけど、コースとか威力がもう少し工夫できればと思う。相手にバックでレシーブされないように長いサービスを出したり工夫したけど、大事な場面になってくると、自分の出したいところにサービスを出すと相手にバックでレシーブされてしまう。4ゲームとも序盤でリードできなかったので相手が思いきって攻めてきた。あのチキータをバックにされたボールが嫌でした。今の環境ではああいうボールを返すのは厳しい。他の日本選手にやらせても同じボールは受けられないので、直に中国に行って、ああいうボールを受けるしかない」
 大会後、5月下旬から中国の超級リーグに旅立つ水谷。日本エースはロンドン五輪でのメダルという目標に向けて、動き出すしかない。失望、悔恨の向こう側にある大きな手応えを抱えて走り始めるのだろう。


●男子ダブルス準決勝
馬琳/陳杞(中国) -8.8、4、6,-9、8 王皓/張継科(中国)  
●女子ダブルス準決勝
丁寧/郭炎(中国) 3,3,11,10   華姜君/帖雅娜(香港)
●男子シングルス準々決勝
王皓(中国) 5,7,5,6  水谷
馬龍(中国) 5,9,4,-4,7  馬琳(中国)


05月14日(土) 19時01分

水谷隼の試合は日本時間夜の8時。決戦は近い

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 日本の希望の星、水谷隼の男子シングルス準々決勝がもうすぐ始まる。現地では午後1時スタートだが、30分ほど遅れている。午前中のダブルスでは韓国ペアが男女とも準決勝で敗れ、銅メダルに終わった。

●男子ダブルス準決勝
馬龍/許シン(中国)  2、4,-6、10、-11、7 金ミンスク/鄭栄植(韓国)
●女子ダブルス準決勝
李暁霞/郭躍(中国) 10、4,6,11   金キョンア/朴美英(韓国)

05月14日(土) 3時36分

決勝はパワー対決、李暁霞対丁寧

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 決勝はどちらが勝っても初の世界チャンピオンとなる。李暁霞は二度目の決勝で念願のチャンピオンの座をつかむか。ちなみに超級リーグなどでの対戦成績では、丁寧がかなり分が良い。明日の女子決勝は現地時間17時から行われる。

● 女子シングルス準決勝
李暁霞(中国) 5、6、7、8 郭躍(中国)
丁寧(中国)  -13、9、-8、6、8、6   劉詩ウェン(中国)

05月14日(土) 2時29分

陳杞強し、サムソノフを最後に振り切り、準々決勝でボルと

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サムソノフに辛勝した陳杞

「ブラディ!ブラディ!」のコールに応え、奮闘したサムソノフだったが…

オフチャロフは2大会連続のベスト16

 マッチポイントを握った瞬間、「落ち着くんだ」と陳杞は自分に言い聞かせた。圧倒的な声援を背中に受けたサムソノフだったが、最後は力尽きた。最終ゲームの11-8。陳杞は中国ベンチを振り返り。「見たか」と言わんばかりに手をあげた。

 ボルは同士討ちでオフチャロフを下した。オフチャロフは中陣からの強烈なバックドライブで反撃し、観客を沸かせる好ラリーを見せたが、およばず。準々決勝でボルと陳杞がメダルを賭けて争う。

●男子シングルス4回戦(残り4試合)
張継科(中国) 9、10、11、12 朱世赫(韓国)
王励勤(中国) 7、-7、8、10、6 許シン(中国) 
陳杞(中国) -6、6、6、-12、6、-6、9 サムソノフ(ベラルーシ) 
ボル(ドイツ) 7、6、-11、-13、6、8 オフチャロフ(ドイツ)

05月14日(土) 0時42分

100年以上のボールの歴史が変わる。セルロイドボールが五輪後に消える

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 100年以上続いたセルロイドによる卓球のボールの歴史が変わることになるだろう。
 国際卓球連盟のシャララ会長はロンドン五輪後にセルロイドボールが消えることを語った。現在世界各国でセルロイドの製品を作る過程で、人体への有害性を指摘され、セルロイド製品の製造禁止が実施されている。世界最大のボール生産国である中国でも政府が禁止をするといわれている。ロンドン五輪後、早い時期にPVC(ポリ塩化ビニール)というプラスティック系の材料でボールが作られることになる。プラスティック製はボールの継ぎ目のないものとなる。

05月14日(土) 0時00分

藤井/若宮、大魚を逃す。メダル獲得ならず

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優勝した張超/曹臻。曹臻は自身2枚目の金メダルをパクリ

藤井/若宮はリードした場面でやや積極性を欠いた

●混合ダブルス決勝
張超/曹臻(中国) 7、7、9、-9、8 ハオ帥/木子(中国)
●女子ダブルス準々決勝
姜華君/帖雅娜(香港) 11、11、-8、8、7 藤井/若宮
「前回当たった時には私のバックをつかれたのでバックで待っていったら、今日はフォアをつかれた。相手は変えてきた。私は迷いが少しあったし、カウンターも入ってなかったので、これでいくというものがなかった」(藤井)
「1、2ゲーム目、取れたゲームを落としたというのがずっと頭に残ってしまった。今回もチャンスだったと思うけど、チャンスは1回だけじゃないと思うので、次のチャンスをものにしたい」(若宮)


05月13日(金) 21時20分

強すぎる中国。3大会連続でベスト4を独占

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カットの変化に苦しみながらも、范瑛を下した郭躍

中国の厚い壁に挑んだ馮天薇、今大会は跳ね返された

世界2位の郭炎にストレート勝ちした劉詩ウェン

 中国以外では唯一の選手だったシンガポールの馮天薇が丁寧の攻撃の前に敗れ、女子シングルスの準決勝は3大会連続で中国が独占した。昨年のモスクワでの団体戦ではシンガポールに敗れた中国が、さらに強くなって帰ってきた。
●女子シングルス準々決勝
李暁霞(中国) 7、5、-10、8、6 武楊(中国)
郭躍(中国) 4、7、-4、-8、5、-5、4 范瑛(中国)
丁寧(中国) 3、5、6、4 馮天薇(シンガポール)
劉詩ウェン(中国) 3、10、5、10 郭炎(中国)

05月13日(金)

5月13日、いよいよ大会第6日目

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中国以外で唯一ベスト8に残った馮天薇。モスクワの奇跡の再来なるか

★5月13日の試合の予定

●女子シングルス準々決勝
10:00 李暁霞(中国) vs 武楊(中国)
10:45 郭躍(中国) vs 范瑛(中国)
11:30 丁寧(中国) vs 馮天薇(シンガポール)
12:15 郭炎(中国) vs 劉詩ウェン(中国)
●女子シングルス準決勝
18:30/19:15

●混合ダブルス決勝
13:30 ハオ帥/木子(中国) vs 張超/曹臻中国)

●女子ダブルス準々決勝
15:00 郭躍/李暁霞(中国) vs 馮亜蘭/木子(中国)
15:00 藤井/若宮 vs 姜華君/帖雅娜(香港)
15:45 金キョン娥/朴美英(韓国) vs キム・ヘソン/キム・ジョン(北朝鮮)
15:45 丁寧/郭炎(中国) vs リ・ジャウェイ/スン・ベイベイ(シンガポール)

●男子シングルス4回戦(残り4試合)
16:30 張継科(中国) vs 朱世赫(韓国)
16:30 許シン(中国) vs 王励勤(中国)
17:15 サムソノフ(ベラルーシ) vs 陳杞(中国)
17:15 ボル(ドイツ) vs オフチャロフ(ドイツ)

藤井/若宮が女子ダブルスでメダル獲得に挑む。女子シングルスは準決勝まで進み、ファイナリストとなる2名が決定。混合ダブルスはチャンピオンが決まる。

05月13日(金) 8時04分

会場には「キング」の姿も

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卓球界の「キング」ことヤン・オベ・ワルドナーも、アホイ・ロッテルダムで熱戦を見つめた。やはりこの人の注目度は抜群だ。
中国から徹底的にマークされながら、常にその一枚上をいく創造的なプレーを見せたワルドナー。中国の強さが目立つ今大会に何を思うのか?

05月13日(金) 3時28分

岸川/福原は準決勝敗退。水谷勝つも、石川は敗れる

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準決勝で敗れるも、銅メダル獲得の岸川/福原

初のベスト8進出を決めた水谷

マテネは中陣からの強烈なバックドライブを見せた

石川は世界ランク3位の丁寧に敗戦

 混合ダブルスで34年ぶりにメダルを獲得した岸川/福原は準決勝で敗退した。男子シングルスの水谷はマテネを下し、世界選手権では初のベスト8入りを決めた。準々決勝では王皓と対戦する。女子シングルスの石川は世界ランキング3位の丁寧に完敗、ベスト16に終わった。

●男子シングルス4回戦(ベスト8決定戦)
水谷  5,4,8,-6、-10、7 マテネ(フランス)
水谷のコメント「マテネはバックのドライブをやらせてしまうとラリーに持ち込めないので、それを封じるための戦術を使った。やっぱり5ゲーム目の最後に粘られても落ち着いてできた。そこで勝負を決められたのが大きかった。バックを封じるためにフォア前にサービスを集めた。サービスで思いきって切って回転量が上げれば、バックを封じることができる。サービスは今までで一番出来がよい。今日の勝因もサービス、レシーブだけど、王皓戦もサービス、レシーブがポイントになる。サービスで点を取るか、3球目で取りに行くし、レシーブの時には1本でも多く粘る。そういう自分らしいプレーをしたい。王皓も絶好調ではないし、普通か、普通より下。自分は思いきって攻めていきたい」

●混合ダブルス準決勝
ハオ帥/木子(中国) 4,9,4,5  岸川/福原

岸川のコメント「1回戦からメダル決定までやった相手とはレベルが違った。メダル獲得は簡単なことじゃないけど、それができたのは自信を持っていい。たださらに上を目指すのは努力が必要で、そこを目指したい。2ゲーム目を取っていればチャンスはあった。メダルについては満足していいと思う。ぼくらがで始めた頃はほとんどが1,2回戦で終わっていたから、今は男女とも強い。今回はオリンピックのシングルス枠もかかっていたし、ダブルスも前回メダルで、今回もと思っていたらダメだけど、ミックスで獲れた。全体的には満足しています」
福原のコメント「3種目とも納得するプレーもあるけど、反省もある。しっかりと実力をつけたい。中国は強いと言うより、何もできなかった。34年ぶりというはビックリしてます。練習してきた部分は全部出せたのでそこは良かったけど、まだまだ実力不足。オリンピックには誰が落ちても誰が通っても、お互いがおめでとうと言えるし、お互いが尊敬し合っていますし、二人が頑張っていたのを私も見ていたし、二人がいたから自分も頑張れたから」

●女子シングルス4回戦
丁寧(中国) 4、6、―11、3、2 石川
石川のコメント「自分の力は出せたけど、相手のレベルがもっと上だった。改めて自分の実力が足りないのが分かった。試合中にまだまだと感じた。とにかく相手の回転がすごい。バックを深くつかれて、その後ミドルをつかれた。相手の回転というのは女子の選手ではああいうのはなくて、本当に男子とやっている感覚です。1本も2本も3本もよけいに返ってくる。今はオリンピックに出れることがすごくうれしい。


05月13日(金) 1時19分

男子複、最後の砦。松平賢二/張組、散る

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張/松平賢、メダルにあと一歩

レシーブでチキータを多用し、主導権を握った鄭栄植/金ミン鉐

 2大会連続のメダルを狙った男子ダブルスで、日本唯一の準々決勝進出ペアの松平賢二と張のペアが敗れた。韓国の十代ペアのパワーは前日の水谷、岸川組に続いて、連日、日本の希望を打ち砕いた。

●男子ダブルス準々決勝(メダル決定戦)
鄭栄植/金ミン鉐(韓国) 10、9,4、-9,2 張/松平賢

松平賢二のコメント「メダルが目標だったのですごく悔しい。相手の情報はもらっていた。最初から自分たちから仕掛けること、そして相手のチキータのレシーブに気をつけるように言われてました。ぼくのバックに集められたけど、そのボールをしっかりつないで張さんに回せたら違ったと思う。もう少し回転に対応できるようになりたい。右でも左でもチキータを使うのは有効だとお思います。今の韓国戦は勝機はあった。1,2、3ゲームのどちらかを取っていれば流れは変わった。この世界戦では、シングルスでもダブルスでもサービス、レシーブを考えてやっていくことと、ぼくの場合、バックハンドが安定性がないのでもっと強化したい。横浜は勢いだけだったけど、自分たちの感覚でできていた。
張のコメント「2人ともチキータへの対応が良くなくて、ずっと受け身になった。そこが反省です。サービス、レシーブが課題で、特にチキータをどう返すか。自分もサービスとレシーブの種類を増やしたい。ラリーになったらぼくらは負けていない」

05月12日(木) 23時04分

平野のベスト8ならず。遠のいたか五輪のシングルス

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福原、平野を連破したカットの范瑛

 女子シングルス4回戦で平野が范瑛に敗れた。1ゲーム目を先取したが、その後、范瑛のカットの変化と攻撃にチャンスが見つけられなかった。これで世界ランキングで石川、福原の次にくる模様なので、五輪のシングルス枠に入るのは難しくなった。

●女子シングルス4回戦(ベスト8決定戦)
范瑛(中国) -3、7,4,8,4  平野

平野のコメント「自分の力を出し切りたいと思って臨んだ大会。1戦1戦すごく良いプレーもあったし、自分の中では今までの世界選手権では一番よい大会だった。范瑛戦はやるべきことをやれない面もあった。今回はプレッシャーと言うよりも、応援してくれる人のために頑張りたかった。1月に范瑛とはやっていて、私の軽いボールが効いていたけど、ツッツキや攻撃に苦しんだので、きょうはしっかりボールをかけていく、ロングのボールにして相手のカットを打つというやり方をした。2ゲーム目から相手は距離の取り方とか、自分のボールに対応していた。今回はフォアカットの変化があまり分からなかった。2ゲーム目をもう少しバックにいってもよかったかなと。
 (五輪を狙っていたのは)みなさん3人というけど、もっと狙っている人はいたので、みんなが同じ気持ちだったと思う。今回は1戦目から、1試合1試合に集中しようと。これで勝ったらオリンピック、というのはあまり考えなかった。目の前の試合に集中しようと。自分はやることをしっかりやっていこうと。
 私は、サポートしてくれる人とか、会社の人とか、すごく良い人に恵まれている。私に対してサポートしてくれる人が多かったので、その人たちのために喜んでもらえるために頑張ってきた。私も何回も助けてもらった。その人たちへの気持ちが一番大きいです。自分一人の力で今の自分がいると思っていない」

05月12日(木) 21時48分

水谷は快勝、岸川は3回戦で姿を消す

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岸川をノックアウトしたオフチャロフ。ドライブの威力はすさまじい

 男子シングルス3回戦で水谷がフェイヤー-コナート(ドイツ)に完勝、付け入る隙を与えなかった。一方、岸川はオフチャロフ(ドイツ)に完敗。中陣から放つオフチャロフの両ハンドドライブには抜群の威力があった。しかし、岸川は松平健太、吉田との五輪シングルスの出場枠レースで勝ち残り、水谷に次ぐ代表権を確実にした。

●男子シングルス3回戦
水谷 5、4、8、-6、―10、7 フェイヤー-コナート(ドイツ)
オフチャロフ(ドイツ) 3、5、3、5 岸川

05月12日(木) 20時49分

日本勢初メダル、完勝だった岸川/福原の混合

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 今大会、日本に獲って初のメダルは混合ダブルスの岸川/福原だった。勝利直後に、タオルに顔を埋め、涙を隠した福原。「出発前に3種目でメダルを獲りたいと思っていたので、1種目も取れなかったらどうしようと思って、メダルを獲れたから本当にうれしかった」と苦しかった胸の内を試合後に明かした。岸川は「震災のあった日本の皆さんに喜んでほしかったし、そのために頑張った」と,この二人のすばらしい若者は感動を与えた。もちろん、まだ上を狙う。夕方には中国ペアとの熾烈な準決勝が待っている。この二人には日本からも見えない力が背中を押しているようだ。
●混合ダブルス準々決勝(メダル決定戦) 
岸川/福原 9、9、9,―7、8 ヤン・ツー/王越古(シンガポール)

岸川のコメント「愛ちゃんと組んで、メダルを獲れてうれしいけど、自分たちの目標は優勝なので次も頑張りたい。愛ちゃんは昨日シングルス、今日はダブルスも負けたので、このミックスは勝ちたかった」
福原のコメント「2人で話し合いながら自分たちの一番良いところが出た。ダブルスもシングルスも負けたけど、内容は悪くなかったので、気持ちを切り替えた。今日のダブルスはいかに岸川君にチャンスを作って回すことを心がけていた。お互いなんでも言えるののが良いところ。03年の世界ジュニア以来、大きな大会ではほとんど組んでいるし、アジア大会でも組んでいたので、その試合の感覚が残っていた。横浜で岸川君と水谷君がメダルを獲ったのを上で見てて、いいなあと思っていたから今回本当にうれしい。決勝にいけるように頑張ります」





05月12日(木) 19時46分

メダルに手をかけた藤井若宮組。福原/石川組は北朝鮮ペアに敗れる

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石垣/山梨組、福原/石川組が連続して敗退した後、藤井/若宮組がスペインペアを寄せ付けずに一気に準々決勝進出を決めた。明日、メダルをかけて香港ペアと対戦する。
・女子ダブルス3回戦(ベスト8決定戦)
郭躍/李暁霞(中国) 8、5、4、7 石垣/山梨
キム・ヘソン/キム・ジョン(北朝鮮) 9、10、-9、-8、10、4 福原/石川
藤井/若宮 6、4、6、7 ドボラク/ラミレス(スペイン)

藤井のコメント「試合前に明確な戦術が2人の間にできていたのでそれが良かった。もう少し競ると思っていました。今日は台上プレーが良かった、サービス、レシーブですね。明日の香港戦はどちらが勇気を出して新しいことをできるか、勇気を出せるか、いかに自分たちのプレーができるかが勝負の分かれ目になると思います」
若宮「初めての相手でしたが、自分たちが思い描いていたとおりの試合でした。香港ペアとは去年、一昨年くらいから何回も当たっている相手で、五分五分くらい。お互いやることが分かっているので、気持ちを強く持ちたい」

05月12日(木) 17時42分

大会第5日目、ここまでの勝ち上がりを一挙掲載!

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男子シングルス

女子シングルス

男子ダブルス

女子ダブルス

大会第5日目を迎えたアホイ・ロッテルダム。昨日5月11日までの5種目すべての勝ち上がりを掲載しましょう。

今日12時15分からの混合ダブルス準々決勝で岸川/福原ペアが、15時15分からの男子ダブルス準々決勝で張/松平賢ペアがメダル獲りに挑みます!

混合ダブルス

05月12日(木) 7時45分

水谷/岸川組敗退。松平賢二/張組が準々決勝進出

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張/松平賢、ベスト8進出だ!

中陣に下げられる展開が多かった水谷/岸川

松平健/丹羽は決定力不足に泣いた

 横浜大会の銅メダルペアの水谷/岸川組が韓国の若手ペアに対して、まさかのストレート負け。しかし、松平賢二/張一博組が思い切りのよい攻撃で香港ペアを下して、準々決勝に進んで、メダルに近づいた。
[女子シングルス3回戦]
リー・ジエ 10、-6、7、-8,3、10 藤井  
藤井のコメント「競った場面で相手のほうが思い切ってできていた。朴に勝って自信にはなったけど、安心はしなかった。リーの対策に少し混乱した。相手の体の近くでのバックカットがナックルだったり、横が入ったりとミスもあるけど変化もあった。前の私だったら、朴選手にも勝ちきれなかっただろうし、リー・ジエ選手にも競れなかったかもしれない。ダブルスもシングルスと同じくらい思い入れが強いので、早く気持ちを切り替えて、明日は2人で力を合わせて頑張りたい」


[男子ダブルス3回戦]
シュテガー/バウム(ドイツ) 6,6、9、6 松平健太/丹羽孝希
松平健太のコメント「自分たちの試合ができずに、あっという間に終わった。明日までダブルスは残ろうと思っていたのに、それさえもできなかったので悔いが残っています」
丹羽孝希のコメント「相手は格上だけど、次の試合のことを考えてしまって、直前まで作戦を考えてなかったので反省しています。目標までいけなかったのですごく残念で、もう少し自分のプレーをしたかった」

鄭栄植/金ミン鉐(韓国) 11,9、10、8  水谷隼/岸川聖也
水谷「プレー自体は悪くなかったけど、相手のほうが足があるし、出足と中盤でリードしているゲームがほとんどだったが、そこから逆転負けされたので、1ゲーム目か,2ゲーム目を取りたかった」
岸川「プレー自体は悪くなかったけど、それ以上に相手がよいプレーをしてきた。相手のほうが台上が積極的だった」

張一博/松平賢二 -7,3、-7,-6,7、9,14 張ユク/李静(香港)
松平賢二「あきらめそうな試合だったけど、あきらめなくて良かった。日本の他の2ペアも負けたことは意識してなかったけど、ぼくらはやるべきことをやらなければと思いました。最後はお互いやることがなくなって、最後のジュースに何をやるべきかをお互い話をした。明日メダルを獲ります」
張一博「今日はパートナーのお陰で勝てました。今日はコミュニケーションを取れたので、これから帰って研究して、明日絶対メダルを獲ります」




05月12日(木) 4時06分

福原、敗れる。「3ゲーム目を取れなかったのが唯一の心残りです」

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 日本の女子シングルスは熾烈を極めている。世界7位の福原を筆頭に、石川と平野が続く。一桁のポイント差で順位が変わるほど接近しているのだ。まさに胃が痛くなるような微妙な展開となっている。そして石川、平野の勝利の後に福原はカットの范瑛に敗れた。代表争いは平野の結果次第となった。
[女子シングルス3回戦]
范瑛(中国) -8、7,10、8、7 福原
 福原のコメント「(ポーランドオープンで負けてから対策をやってきたと思うが)その成果は出せたと思います。3ゲーム目を取れなかったのが唯一の心残りです。本当に実力が足りなかった。このオリンピック争いが始まってから、合宿でも自分としては卓球と向き合って、やれるところまでやってきたので、あとは天に任せるしかない。横浜大会で期待に応えられなくて、すごく落ち込んでいた時期もあったけど、モスクワとアジア大会で自信をつけることができて、今回こそは思っていたが、実力は足りないのが一番の原因だと思うので、実力があれば誰と当たっても勝てると思う」

[男子シングルス3回戦]
呉尚垠(韓国) 7,8,4,1 張一博 
 張のコメント「2ゲーム目を何とか取っていれば、もう少し良い試合ができた。打っても抜けないし、攻めて攻めてプレーしていたら自分のリズムも崩れて、自分で分からなくなったので、反省して、また練習します。ブロックだけでは世界のトップには勝てない。今回良い経験をしたので、帰って、もっと鋭い攻めをしたい。ダブルスでメダルを獲れるように頑張ります」


05月12日(木) 2時19分

石川、涙の勝利。平野と並んでベスト16入りを決める

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[男子シングルス2回戦]
張一博 2,12、-9、9,-7、7 李廷佑(韓国)
[女子シングルス3回戦]
平野 8,6,-7、―10、11、5  トート(ハンガリー)
石川 8,5,8,-9、-8、8   梁夏銀(韓国)

石川のコメント「最後の1本が床に落ちるまで勝ち負けを考えように、と思ったけど、いざリードしたら余計なことを考えてしまった。最後は思い切って自分の悔いのないようにプレーしようと。正直言って、調子は良くなかったけど、何とか台に入れていこうと。今までやってきたことは間違いじゃなかったので、自信を持っていこうと思った。いつもはサービスが効くのに、そのサービスを主審に注意されてから、サービスを出せなくなった。丁寧さんとできるのは楽しみです。自分がどれだけ成長したかというのを出せるようにしたい」
平野のコメント「2-0から2-2に追いつかれている時点で、流れを持っていかれている感じがしたので、どういうふうに1点、1ゲームを取ろうかと考えていた。相手が慣れている感じがした。そこで立て直すことが大事だった」


05月11日(水) 23時48分

岸川、藤井が2回戦を突破。好調ニッポンの勢い、衰えず

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 男子に岸川、女子の藤井がそろって2回戦を突破した。特に藤井は世界ランキング17位の朴美英を完璧なカット打ちで倒し、日本の勢いをそのままつなげた会心の勝利だった。
[男子シングルス2回戦]
岸川 -6,6,4,4,8 プロコプツォフ(チェコ)
[女子シングルス2回戦]
リ・チャンビン(オーストリア) -6、7、-6、9、-6、7、9 石垣
姜華君(香港) -7、3、8、9、6 若宮
藤井 -4,8、10、6,-1、5 朴美英(韓国)

 藤井のコメント「今回、朴美英が相手とわかってから、課題として対策練習をしてきたので、それを出し切ってやろうと思った。フォアミドルとミドルへの攻めが効いた。相手を動かしながら両サイドを狙い、あとはフォア前に回転のあるボールと回転のかからないボールを送り、ラケット角度を狂わそうとした。次の試合も思い切ってやりたい。チーム全体、日本全体で切磋琢磨しながら、みんなで頑張ろうと声を掛け合っています」
岸川のコメント「2ゲーム目からのプレーはすごく良かった。昨日接戦をものにしたことが今日につながった。うれしいです。日本人は残っているけど、他の国の選手が観客になっていく中で、ダブルスもシングルスもやれるので、すごく良い感じできています」



05月11日(水) 22時07分

男子シングルス2回戦、ここまでの結果。パーソンはイオニスに惜敗

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●男子シングルス2回戦
イオニス(ギリシャ) -7、9、6、9、-7、7 パーソン(スウェーデン)
梁柱恩(香港) 9、-9、-8、-9、8、9、5 荘智淵(チャイニーズタイペイ)
柳承敏(韓国) 7、-9、4、-7、17、9 張ユク(香港)
馬龍(中国) -11、10、-9、7、9、8 トキッチ(スロベニア)
呉尚垠(韓国) 9、10、-9、5、3 J.セイブ(ベルギー)

91年世界チャンピオンのスウェーデンのパーソンは、前回大会で荘智淵(チャイニーズタイペイ)を下したカットのイオニスに惜敗。カット打ちの名手として知られたパーソン、イオニスのカットをミスなく打ちこなしたが、イオニスは3球目からも強力な攻撃を仕掛けてパーソンのリズムを狂わせた。
敗れたとはいえ、パーソンには欧州の卓球ファンから惜しみない拍手が送られた。来年のロンドン五輪へ、五輪7大会連続出場という目標が控えている。スウェーデン卓球界の「レジェンド(伝説)」の戦いはまだまだ終わらない。
また、今大会で世界選手権20大会連続出場となるJ.セイブは、呉尚垠に中陣に下げられ、粘り強いしのぎも通じず。2回戦で姿を消した。左写真は上からパーソン、イオニス、J.セイブ

05月11日(水) 22時22分

福原、しっかりと勝利。丹羽は馬琳に玉砕

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[男子シングルス2回戦]
馬琳(中国) -9、8、11、7、7 丹羽
[女子シングルス2回戦]
福原 4、8、ー7、10、ー10、7 キム・ヘソン(北朝鮮)
丹羽のコメント「チャンスはあると思ったけど、競り合いになった時に相手はサービスを変えてくるので、それに対応できなかったし、どうやって得点すればいいか分からなかった。相手が馬琳だからまわりから見たらしょうがないと思うかもしれないけど、もう少し良い試合がしたかった」

福原のコメント「最後であきらめずに冷静に戦うことができた。情報がなかったから自分のプレーをすることだけを心がけた」


05月11日(水) 20時29分

水谷が苦しみながらも勝利。平野、石川も3回戦へ

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●男子シングルス2回戦
水谷 -18、-5、7、5、8、9 劉松(アルゼンチン)
●女子シングルス2回戦
平野 3、7、6、11 エアデリー(セルビア)
石川 7、2、4、10 谷岡

水谷はカット主戦型から異質攻撃型に転身した劉松に、第1ゲームのリードを逆転されて苦戦。劉松のオールフォアの攻撃はベテランとは思えない迫力があった。競り勝った水谷は「本当に何が起こるかわからないし、次の試合に集中したい」と勝って兜の緒を締めた。

平野はカットのエアデリーに完勝。そして石川は谷岡との同士討ちを制した。「気持ちの面で相手よりも押していけた。同じ日本人と世界選手権でやるのは嫌だけど、台の前に立ったら年下でも年上でも同じ。ミスしても大丈夫と自分に言い聞かせた」と全日本女王に油断はなかった。

05月11日(水) 18時22分

松平/石川組はカットの前に沈む。岸川/福原組はベスト8に進出

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[混合ダブルス4回戦(ベスト8決定)]
岸川/福原 9、4、1、1 ガオ・ニン/リ・ジャウェイ(シンガポール)
チチェチニン/Vi.パブロビッチ(ベラルーシ) ―8,6,7,5,―6,6 松平健/石川

岸川「出足から良いプレーができた。二人とも良いプレーをしたし、最初に2-0とリードして、向こうは集中力が落ち、こちらはどんどん調子が上がってきた。今日みたいなプレーができれば絶対メダルは取れる」
福原「正直4-0で勝てると思っていなくて、7ゲーム目までいくと思っていたので、今日の試合は自信になりました。二人で練習はそれほどしてきてはいないけど、試合中にお互いの良いところを引き出せるようになってきた。1試合1試合、自分たちのプレーができればメダルは後からついてくると思う」

松平健太「やりにくさはありました。カット主体で攻撃を入れてこなかったので、そこが一番やりにくかった。4ゲーム目まではループ主体だったけど、ミスがないので、5ゲーム目から強いボールも入れたけど、6ゲーム目からはそれにも慣れられた」
石川「1ゲーム目は良かったけど、途中から打ち抜けなくなった。相手がどんどんカットに変化をつけたり、こちらも粘り負けしてしまった。めっちゃ拾ってきたし、打っても打っても抜けなくなった」


05月11日(水) 14時25分

ロッテルダム大会はいよいよヒートアップ! 大会第4日目

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★★★ 5月11日・日本選手のタイムテーブル ★★★

●混合ダブルス4回戦(ベスト8決定)
10:00 岸川/福原 vs ガオ・ニン/リ・ジャウェイ(シンガポール)
10:00 松平健/石川 vs チチェチニン/Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)

●男子シングルス2回戦
10:45 水谷 vs 劉松(アルゼンチン)
13:00 丹羽 vs 馬琳(中国)
14:30 岸川 vs プロコプツォフ(チェコ)
16:00 張 vs 李廷佑(韓国)
●男子シングルス3回戦
17:30/19:00(※一部試合は12日)

●女子シングルス2回戦
11:30 平野 vs エアデリー(セルビア)
12:15 石川 vs 谷岡
12:15 石垣 vs リ・チャンピン(オーストリア)
13:45 福原 vs キム・ヘソン(北朝鮮)
15:15 藤井 vs 朴美英(韓国)
15:15 若宮 vs 姜華君(香港)
●女子シングルス3回戦
16:45/18:15/19:45

●男子ダブルス3回戦(ベスト8決定)
20:30 張/松平賢 vs 張ユク/李静(香港)
20:30 松平健/丹羽 vs バウム/シュテガー(ドイツ)
21:15 水谷/岸川 vs 鄭栄植/金ミン鉐(韓国)

上が日本選手のタイムスケジュール。見てのとおり、アジアの強豪との対戦が増え、ここからが日本選手の正念場だ。男女シングルスは3回戦まで進み、女子シングルスではベスト16がすべて出揃う。前回はベスト16に入ったのは石川佳純ひとり。今大会は何人残ることができるか?

左写真:港町であるロッテルダム。下の船は海洋博物館の近くに係留してあるもので、船全体が資料館になっている

05月11日(水) 4時15分

日本勢はダブルス絶好調。全ペアがベスト16に進出

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●女子ダブルス2回戦
石垣/山梨  7,6,6、-10、5 ヘ・シリン/フ・メルク(トルコ)
福原/石川  ―9,5,9,8,9 プロコロワ/ボロノワ(ロシア)
藤井/若宮  8,5,―8,8,6 管夢圓/呉穎嵐(香港)

●男子ダブルス2回戦
松平健/丹羽 6,-5.10、8,―5,6 イェフトビッチ/カラカセビッチ(セルビア)
張/松平賢 7,4,6,6 グロートゥ/スターンベリ(デンマーク)
水谷/岸川 8,4,5,7 カールソン/スベンソン(スウェーデン)

水谷「見ての通りです。1回戦も2回戦も相手が途中で試合を捨てた。明日は今日みたいにはいかない。シングルスもダブルスも焦ることなく本来のプレーはできている」
岸川「1,2回戦、相手は弱くなかったが簡単に勝ちすぎた。自分達の調子もかなり良い。(自分のシングルスは)1ゲーム目は調子が出てなくて、2ゲーム目の後半から調子が出てきて0-2で、そこから2-2に追いつけた。6ゲーム目が一番きつかった。気持ちの勝負だった。自分の試合に集中することだけを考えた。勝ったら五輪に近づくという気持ちはもちろんあった」
「まだまだ余力はいっぱいあるので力を出していきたい」と水谷が言うと、「余力は全くないので、早く部屋に戻りたい」と岸川は笑って答えた。

05月11日(水) 3時27分

男女ダブルス1回戦、水谷/岸川が好発進

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●女子ダブルス1回戦
石垣/山梨 7、4、3、3 ガチンスカ/レムズィ(ブルガリア)
福原/石川 5、8、7、5 パーカー/シブリー(イングランド)
藤井/若宮 6、-6、1、5、7 ネベス/オリベイラ(ポルトガル)

●男子ダブルス1回戦
松平健/丹羽 9、4、7、11 ラシン/アリ-サレー(エジプト)
張/松平賢 -5、6、―9、7、2、8 イオネスク/A.スッチ(ルーマニア)
水谷/岸川 4、2、1、2 モンテイロ/ツボイ(ブラジル)

左写真:モンテイロ/ツボイを完璧に料理した水谷/岸川。昨年のアジア競技大会で不本意な敗戦を喫し、今大会の調整ぶりが注目されたが、状態はかなりいい。水谷の攻撃力がアップした分、攻めても守っても得点できるスタイルにさらに厚みが加わった。モンテイロ/ツボイはいくら攻めても打ち抜けず、打つ手なしという状態だった。

05月11日(水) 0時11分

男子単で松平賢二、健太が姿を消す。女子はそろって勝ち進む

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● 男子シングルス1回戦
水谷 5,4,6、―10、4 ラサン(スロベニア)
張 5,―6,―10、7.―9.11.3 コシバ(ハンガリー)
丹羽  ―8,10、―10、3,6,8 ピチフォード(イングランド)
岸川 ―8,-8,6,3,-8,8,8 キム・ヒョクボン(北朝鮮)
スヴェンソン(スウェーデン) ―8,7,9,―7,7,-6,7 松平健
ボル(ドイツ)8,5,4,―6,4 松平賢 

● 女子シングルス1回戦
福原 7,―7,3,7,8 チャン・モー(カナダ)
石垣 4,―7,―8,8,11、―7,13 パーカー(イングランド)
石川 7,9,8,6 イリチ(ルーマニア)
谷岡 7,-10、-10、4,7,6 ダス(インド)
藤井 10、5,1,9  ガタク(インド)
平野 6,9,8,10 陳思羽(チャイニーズタイペイ)
若宮 5,3,3,3 ドゥブコバ(ベラルーシ)

上写真左:日本女子チームの最年少、谷岡はインドのダスに逆転勝ち。明日は石川佳純と2回戦で対戦する
上写真右:松平健太はまさかの1回戦敗退。6ゲーム目の最後に右肩を傷め、最終ゲームは防戦一方となった。

05月10日(火) 22時33分

日本勢、シングルス好調、負けなし。

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● 男子シングルス1回戦
水谷 5,4,6、―10、4 ラサン(スロベニア)
張 5,―6,―10、7.―9.11.3 コシバ(ハンガリー)
丹羽  ―8,10、―10、3,6,8 ピチフォード(イングランド)
水谷のコメント「聞いたことのない選手で戦型もわからなくて、今日の朝、カットマンと聞いた。日本でもドイツでもカット打ちの練習はしてなかったけど、最初の3ゲームを取れたので、自分の調子もどんどん上がっていきました。まだ100%じゃないけど、まあいい立ち上がりですね。日本人が一番多く応援してくれるので心強いです」

● 女子シングルス1回戦
福原 7,―7,3,7,8 チャン・モー(カナダ)
石垣 4,―7,―8,8,11、―7,13 パーカー(イングランド)
石川 7,9,8,6 イリチ(ルーマニア)

 福原のコメント「このシングルスが3試合目だったので、もう少し動けるかと思ったけど、動けなくて残念。オリンピックの出場がかかっているし、今日本は大変な状況なのでいつもより1本1本を大事にしてやっています。ダブルスでは岸川君に頼りすぎていたので、シングルスになったら少し緊張してしまった。最後に(オリンピックが)決まるのはこの大会だけど、今までもずっとこういう状況だったので慣れています」
 石川のコメント「サービスがよく効いたことと、最後まで崩れなかったのは良かった。しかし、今の試合はあまり良くなかった。あまり良いプレーができなかったけど、次の試合に進むことができたので、次はしっかりと準備したい」

05月10日(火) 20時24分

岸川と福原、松平健太と石川の混合ペアがベスト16に進んだ

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全日本準優勝ペア、ベスト16に進出

ややミスが多かった石川だが、要所は締めた

混合ダブルス2回戦
松平健/石川 3,6,-5,10、8 シバエフ/ボロノワ(ロシア)
 混合の3回戦が行われ、松平賢二と若宮のペアが3-0から逆転負けで敗れたが、岸川と福原、松平健太と石川のペアはそれぞれ3回戦を突破し、ベスト16に入った。ベスト8決定戦は明日の朝行われる。

●混合ダブルス3回戦
岸川/福原  6,5,-11、4,8 ヤカブ/ポータ(ハンガリー)
松平健太/石川  9、8,-10、7,9 クリサン/ドデアン(ルーマニア)
張ユク/姜華君(香港)ー6、-7、ー6、12、8、5、9松平賢二/若宮

05月10日(火) 18時32分

松平健太/石川佳純は3回戦へ進む

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 中盤から相手の強打に手こずり、競り合いとなったが、4-1で振り切った。

●混合ダブルス2回戦
松平健/石川 3、6、-5、10、8 シバエフ/ボロノワ(ロシア)

05月10日(火) 18時28分

不戦勝ではなかった。松平賢二と若宮の混合ダブルスが再試合となる

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 10時からの試合で相手がコートに来ないで不戦勝となっていた松平賢/若宮対シルチェク/ハダツォバ(チェコ)の試合が11時半から再試合となることが決まった。

05月10日(火) 17時47分

2014年4月28日から東京で、世界選手権開催が決まった!

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 遂に日本で7度目の世界選手権が開催される。
 3月末に国際卓球連盟のシャララ会長から「震災で大変な時期に、日本全体が元気を出すためにも2014年の開催に立候補したらどうか」という打診を受けた日本卓球協会がすぐに動き、書面理事会を経て、4月27日に記者発表していた。 5月10日の午前9時(現地時間)に始まった国際卓球連盟の年次総会で、冒頭、2014年の東京での世界選手権団体戦の開催が決まった。当初、立候補していたカタールのドーハが自ら立候補を取り下げる形となり、日本は招致のためのプレゼンテーションを行ったものの、無投票で開催が決まった。

05月10日(火) 17時34分

相手に隙を見せず、岸川、福原組が圧勝

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 前日に続き、日本のエースダブルス、岸川/福原組が混合ダブルス2回戦でポルトガルのペアに勝ち、3回戦に進んだ。

●混合ダブルス2回戦
岸川/福原 5、9、4、8 メンデス/ネベス(ポルトガル)
松平賢/若宮 不戦勝 シルチェク/ハダツォバ(チェコ)

05月10日(火) 17時18分

松平賢/若宮ペア、相手が来ない…

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 大会第3日目の5月10日、朝10時45分スタートの試合が10時スタートに変更された混合ダブルス2回戦。松平賢/若宮は対戦相手のシルチェク/ハダツォバ(チェコ)が試合開始時間になっても現れず、7分ほど経過したところで審判が松平賢/若宮ペアの不戦勝を宣告。
あるいは時間の変更をチェックしていなかったのか。「世界選手権でもこういうことがあるの?」と思わず苦笑いの松平賢/若宮ペア。

追記:ITTFがシルチェク/ハダツォバに試合時間の変更を連絡しておらず、11時30分からの再試合が決定した。再試合は11時30分に開始予定

05月10日(火) 6時08分

順当に勝ち進む松平健太/石川佳純、松平賢二/若宮三紗子ペア

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松平健太/石川佳純(日本)5,8,-10、5,3 ワンジリ/ムアンス(タイ)
松平賢二/若宮三紗子(日本) 7,6,6、3  イドウ/ハン(コンゴ共和国)

松平健太「思ったよりお互い良いプレーができたので明日につながる試合ができた。(熱を出したけど)元気です」
石川「調子も良いです。今日、良い試合ができたので明日からの試合にしっかりと準備して臨みたい」
松平賢二「まだ世界卓球という感じではないけど、うまく自分をコントロールすることができたし、すごく良い流れでできている。今回はミックスとダブルスはメダルを狙います」
若宮「すごく緊張していたけど、その緊張を出さないようにしたし、落ち着いて試合ができた」

 2組の若いペアは元気はつらつ、すばらしい動きを見せていた。明日の10日は日本勢の試合数が多く、体力を要するスケジュールだ。前半戦のヤマ場とも言えるだろう。混合ダブルスや男女のダブルスでもなんとかメダルを獲得したい日本勢が正念場を迎えることになる。



05月10日(火) 3時38分

日本ペア登場! 岸川と福原のペアはセルビアペアを圧倒

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 大会2日目の夜7時半にようやく日本勢が登場した。
 岸川と福原の組む混合ダブルス1回戦で、日本ペアは出足から主導権を奪い、ゲーム途中で競り合いになった時も、しっかりと攻め、セルビアペアを圧倒し、ストレートで勝利を収めた。
「1試合目なので会場の雰囲気とか卓球台、照明とかをつかむことができて、明日につながる試合ができた。(震災後の大会だが)1本も無駄にできないし、ぼくたちが少しでも頑張って日本中が元気になってくれればいいと本当に思っている」と岸川聖也。
「少し緊張はしました。私の調子はまあまあです。WASURENAI 3.11 もつけているし、オリンピックの出場枠が関係しているので、いつもより気が引き締まっている感じがします。明日は5試合あるので一戦一戦大事に戦いたい」と福原愛。

05月10日(火) 1時28分

ルーマニアのフィリモン、故障明けでも好調

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 08年世界団体戦で、当時世界選手権のシングルスで30連勝中だった王励勤(中国)に土をつけ、一躍名を馳せたルーマニアのアンドレイ・フィリモン。男子シングルス予選トーナメントでイランのノルージを破った。
故障で8カ月ほど練習ができていなかったと言うが、動きは軽く、好調なプレー。ラリーの中でススッと中陣に下がり、豪快な両ハンドドライブで打ち抜く。世界選手権には欠かせない役者のひとりだ。

05月09日(月) 21時19分

地元オランダは若手を抜擢

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 10代後半の若い選手が中心のオランダ。帰化選手がチームの中心となっている女子はともかく、男子はツインエースとして名を馳せたケーンとハイスターが引退した後、世代交代に失敗。今、ようやく若い選手が育ちはじめたところだ。今大会もエントリーしている選手は10代後半の若手が中心になっている。シングルスでの上位進出は厳しいが、やはり地元ということでマスコミの取材も多い。
下写真上はミックスゾーンで取材を受けるオランダの選手たち、下は2010年ヨーロッパユース選手権の女子ジュニアで優勝したエールランド。

05月09日(月) 20時09分

17回目の世界選手権出場のオヤマは健在

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 ブラジルの日系選手、オヤマは87年ニューデリー大会以来、17回目の世界選手権出場となった。5月9日に42歳の誕生日を迎えた。「87年の頃とはいろんなことが変わったね」とオヤマは振り返る。「すべてのことが違っていて、それぞれがハイレベルになっているね」。
 オヤマは南米選手権では今まで41個のメダルを獲得するなど、ほかの選手を大きく引き離している。パン・アメリカンゲームでは9個の金メダルを獲得している。89年に、23歳の時に出場した南米選手権ではブラジルの先輩、カノウに決勝で勝った。「あれが彼に勝った初めての試合だった。彼はぼくらにとってスーパースターであり、アイドルだった。彼に勝てる選手などいなかったが、ぼくは調子が良くて勝てたんだ。それによってぼくは自信を得て、その後、卓球の強さも加速していった」。
 96年アトランタ五輪でオヤマは、パーソン(スウェーデン)に勝ち、ベスト16に入っているし、同年のワールドカップでは孔令輝に勝つなど、長年、ブラジル卓球界を牽引してきた選手である。「今でもぼくは卓球を楽しんでいるよ。10月のパン・アメリカンゲームに集中しようと思っている。記録? 記録を気にしてプレーしたことはないよ、ただの結果だよ」とオヤマは言う。ジュニア時代には日本に卓球留学した経験も持っているオヤマ。日本で見なくなった、本格的なペンホルダー卓球を彼はまだ受け継ぎ、現役を続けている。

05月09日(月) 2時52分

世界へのメッセージ、WASURENAI 3.11

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日本への思いを語ったトート選手

 今大会、日本代表が胸につけた「WASURENAI 3.11」という細長いワッペン。これをカナダ、ニュージーランド、ハンガリー、コロンビア、エジプトの各協会の代表選手もユニフォームにつけてプレーすることになった。
 ハンガリーのトート選手「日本での災害は個人的にも非常に悲しい出来事だった。日本は何回も訪れ、良い思い出ばかりで、第二の故郷のような気持ちだ。テレビでその様子を見て、本当に悲しかったし、自分に何ができるか考えていた。今回、ハンガリーチームはこのメッセージをつけてプレーしたいと思っている」

05月09日(月) 2時08分

ITTFミュージアムには貴重な卓球の文物が目白押し

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 今大会もメーカーブースの一角に設置されたITTFミュージアム(左写真上)。言わば移動式の卓球博物館。熱戦の合間にここを訪れ、卓球の歴史を感じながら興奮を冷ますのも、また良しです。左写真下は貴重なポスター、なんと1955年に行われた世界選手権ユトレヒト大会のもの。日本の田中利明が初優勝を飾った大会だ。シンプルながら、なかなかセンスが光るポスターだと思いませんか?

05月09日(月) 0時14分

5月10日に決まるか? 2014年の世界戦、東京開催

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 5月10日に国際卓球連盟は年次総会を開くが、会議冒頭に2014年の世界選手権開催地を決定すると言われている。現在、カタールのドーハと日本の東京が立候補。しかし、東京の対抗、ドーハが棄権するだろうという情報が現地では流れている。2013年大会もドーハは立候補を取り下げ、パリに決まった経緯もあるため、この情報は確かなものらしい。そうなると東京大会が投票なしで決まり、56年東京大会、71年名古屋大会、83年東京大会、91年千葉大会、2001年大阪大会、2009年横浜大会に続いて、7度目の開催となる。
 もし決まった場合、会場は、東京の代々木第一体育館と第二体育館となる予定だ。

05月08日(日) 23時14分

子どもたちも楽しめるプレーイングブース

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 会場に足を運んでくれたちびっ子選手のために、あるいはじっと試合を見ていられない子どもたちのために(笑)、様々な卓球を楽しめるブースが用意されている。普通の卓球台もあればTVゲームもあるし、扇形の大きな卓球台や的当てゲームもある。なかなか工夫がこらされていて、欧州のスポーツ文化の一端を垣間見た気がする。まずはスポーツに興味を持ってもらい、スポーツに親しんでもらうことが大事なのだ。

05月08日(日) 19時05分

17回目の世界選手権、鉄人パーソン

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 練習会場で一際存在感を放っているのは世界選手権になんと17回目の出場を果たしたスウェーデンのパーソン。91年世界チャンピオンだが、85年イエテボリ大会に初出場後、今回の世界選手権が17回目となった45歳のベテラン選手。
 05年の世界選手権で引退を表明し、カタールのコーチに就任したがその後、現役に復帰。08年の北京五輪では準決勝に進む活躍を見せたが、09年の横浜大会の時には「もうクラブでプレーすることはあっても国際大会には出ないだろう」と語っていたが、今回カムバックした。もちろん、その視野には来年のロンドン五輪がある。
 現在、世界ランキングは27位で、世界選手権後には五輪への自動出場枠を獲得することは確実。セイブ、プリモラッツと並んで7回目の五輪出場に挑んでいる。

05月08日(日) 6時42分

日本の水谷は準々決勝で王皓と対戦

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上写真は開会式でのドローの様子

 7日の夜に開会式が行われ、そのセレモニーのひとつでシングルスのトップ16のドロー(抽選)が行われた。
 男子シングルスの水谷隼はベスト8決定戦でシンガポールのガオ・ニンと対戦、次の準々決勝では世界ランキング1位の王皓(中国)と対戦する。
 女子シングルスでは、世界7位の福原のブロックにはカットの范英がいるので、そこがひとつのヤマ場となる。そして、ベスト8決定ではその福原と平野が当たる可能性がある。石川はベスト8決定で丁寧と対戦する。

05月07日(土) 23時57分

日本がひとつのチームなんです

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 写真上は選手のマッサージを行う米沢和洋マッサー。下は張一博にチューブトレーニングの指導をしていた田中礼人フィジカルトレーナー。選手のプレーを支える縁の下の力持ち。選手たちともしっかりコミュニケーションを取り、精神的にも支えになっているようだ。

05月07日(土) 19時01分

ロッテルダムは準備万端!? 明日、開幕。のちほど開会式

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会場で練習に励む松平賢二

選手の練習を見守る劉国梁は、まだ眠そう…?

 ロッテルダムは首都アムステルダムに次ぐ、オランダ第二の都市。人口は60万足らずのこじんまりとしてきれいな町である。世界選手権個人戦の会場はアホイ・ロッテルダムで、改装したばかりのきれいな体育館。メインアリーナの照明は明るく、まぶしいくらいだ。
 昨日、ドイツの合宿地からロッテルダム入りした日本選手団もこの日、元気に会場で練習した。

05月06日(金) 18時35分

世界戦ロッテルダム大会開幕間近!日本選手のメダル獲得なるか?

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 5月8日(日)、オランダのロッテルダムで世界選手権(個人戦)が開幕する。2年前の横浜大会では中国が圧倒的な強さを見せつける中、水谷/岸川のダブルスが銅メダルを獲得する活躍を見せてくれた。今大会も中国優勢は変わらないが、この2年の間に日本選手も確実にメダルを狙える実力をつけてきている。世界ランキング7位の水谷隼(明治大)と福原愛(ANA)を筆頭にどんな戦いを見せてくれるのか楽しみな大会だ。

 男子シングルスではもちろんエース水谷のメダル獲得に注目が集まる。世界ランキング7位のシードで準々決勝まではランキング上位の選手には当たらず、順当に進めそうだ。記者会見では「自分が負ける姿はイメージできない。金メダルを狙っていきたいです」と頼もしくコメントした水谷。日本男子として32年ぶりとなるシングルスでのメダル獲得を期待したい。

 女子シングルスでは世界ランキング日本女子最高位の福原愛、今年の全日本チャンピオンの石川佳純(IMG)、そして4月のスペインオープンで優勝を飾った平野早矢香(ミキハウス)と勢いのある3人にメダルの期待がかかる。仙台出身の福原や仙台育英高校出身の平野にとっては、特別な思いで臨む大会となるだろう。

 またダブルスでも今大会の期待は大きい。男子では水谷/岸川組はもちろんのこと、そのペアの全日本5連覇を阻止した松平/丹羽組にもチャンスがある。女子では全日本2連覇の藤井/若宮組、昨年プロツアー2勝を挙げている福原/石川組など、男女合わせて複数のメダルも夢ではないと思われる。

 被災地への思いを込めた「WASURENAI3.11」のワッペンを胸に、日本代表がどのようなプレーを見せてくれるのか、日本中が注目している。

 5月8日~15日の8日間、「iruiru世界戦速報」ではロッテルダムより熱戦の模様を、毎日お伝えいたします。お見逃し無く!


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